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カリウム代謝異常

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

●高カリウム血症(hyperkalemia)
  1. 血清K濃度が5.0 mEq/L以上の場合をいう.
  2. まずは,溶血などによる偽性高カリウム血症を除外する.
  3. 心電図を施行し,異常を認める場合はモニタリングを行いながら緊急処置が必要となる可能性が高い.
  4. 最も効果発現の速いのはグルコン酸カルシウムの静注である.
  5. 体内K量の減少をきたすのは,イオン交換樹脂使用と透析療法施行である.

●低カリウム血症(hypokalemia)
  1. 血清K濃度が3.5 mEq/L以下の場合をいう.
  2. 尿中のK濃度を測定し原疾患の診断を行う.多くの場合Kの摂取不足が関連.
  3. 緊急処置が必要なことは少なく経口K製剤にて経過をみるが,血清K濃度が3.0 mEq/L以下となり臨床症状をきたしている場合は,経静脈的に補充する(ただし,濃度と補正スピードに十分留意すること.40 mEq/L以下,20 mEq/時以下).
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症候・検査

1.高カリウム血症
[症候・検査]
以下の①~④は同時に速やかに行う.
  1. ①血清 K 値再検査:溶血などによる検査上の偽性高カリウム血症もあるので必ず再検査を行う.
  2. ②心電図:一般に特徴的所見を認めるが,心電図異常がなくても高カリウム血症の否定はできない.
  3. ③病歴聴取(薬剤投与歴など):腎機能障害,糖尿病などの既往,K 値上昇の副作用のある薬剤(K 保持性利尿薬,NSAIDs など,表1)使用の有無.
  4. ④一般血液検査:血液生化学(腎機能,血糖値,Na, Cl など),末梢血,検尿,尿中 K,血液ガス分析など.

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表1 薬剤による高カリウム血症
表はPC版サイトをご覧ください
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