『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- LAK細胞は,IL-2でのみ誘導される細胞である.NK細胞や細胞傷害性T細胞などと同様に細胞傷害活性を示す.腫瘍免疫,ウイルス感染免疫や自己免疫との関連性が示唆されているが,その詳細については不明な点も多い.
- LAK細胞は,自己および同種の癌細胞に対し,幅広い抗腫瘍細胞活性を示すことから,癌治療の面から注目されてきた.たとえば,癌患者から採取したリンパ球をIL-2と培養することにより得られたLAK細胞を静注投与して患者に戻したり,IL-2を静注投与して生体内でLAK細胞を誘導したりする治療法などが検討されてきた.しかし,投与法による強い副作用や反面臨床効果が乏しいなどの点から,さらなる検討が試みられている.また,IL-2によりLAK活性と同時に,ADCC活性も増強されるので,この方面での治療法も検討されている.
- LAK活性(非誘導)は,患者の自然抵抗性や免疫機構の動態を知る上で一つの指標となりうる.癌治療において,LAK活性の予備能を知ることによりIL-2療法(IL-2を静注投与して生体内のLAK活性を高める療法)の効果を推測することが可能となる.
- 予備能とは,LAK活性予備能=LAK活性(誘導)-LAK活性(非誘導)で表される.LAK活性非誘導とLAK活性誘導を調べることにより,LAK活性予備能を推測できる.また,免疫機構の動態を推測することができる.