『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 肝内および肝外胆汁うっ滞(閉塞性黄疸)時には,腸肝循環が遮断され,肝細胞,毛細胆管から血中へ胆汁酸の逆流が起こる.胆汁うっ滞時の肝におけるCA/CDCA生成比の変化を反映して血中CA/CDCA比は上昇し,多くは1以上となる.また,腸肝循環の遮断を反映して,二次胆汁酸の相対的な比率が低下する.
- 腸内細菌過剰増殖時には,一次胆汁酸の脱水酸化が促進され,DCAなど二次胆汁酸分画の増加を認める.
- 脳腱黄色腫症では胆汁酸合成経路上の酵素(CYP27A1)欠損によって,CDCA合成が著しく障害され,末梢血中でもCDCA濃度が著減している.
- 通常の肝胆道疾患のスクリーニングには,最も簡便な酵素法による血清総胆汁酸濃度の測定で十分と考えられる.しかし,より正確な肝胆道疾患の病態把握を要する場合,腸内細菌過剰増殖症の鑑別が必要な場合,脳腱黄色腫症を疑った場合には,胆汁酸分画の測定まで行うことにより有意義な情報が得られる.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
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異常値を呈する場合 |
肝実質細胞傷害、 腸内細菌過剰増殖、 脳腱黄色腫症
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次に必要な検査 |
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変動要因 |
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( 本多 彰,松さき靖司 )