『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- MPOは顆粒球(-単球)系細胞に対する特異性が高く,現時点では骨髄性白血病のgold markerである.MPO(抗原)の臨床的な意義は「ペルオキシダーゼ染色」(【→】p.44)とほぼ同じであるが,前記した理由により感度はわずかに高いと考えられる.実際にペルオキシダーゼ染色陰性のFAB分類M0型で,MPO(抗原)は陽性を示した例が報告されている.またペルオキシダーゼ染色と異なり,好酸球はMPO(抗原)陰性である.
- 本検査は急性白血病の診断と病型分類のため,特にAMLと急性リンパ芽球性白血病(ALL)の鑑別に適応となる.慢性骨髄性白血病の急性転化時,骨髄芽球性転化(MBC)かリンパ芽球性転化(LBC)かを鑑別するためである.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
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陽性 |
急性骨髄性白血病(AML)、 慢性骨髄性白血病の骨髄性急性転化(CML-MBC)
急性骨髄性白血病(AML),慢性骨髄性白血病の骨髄性急性転化(CML-MBC) |
陰性 |
先天性ミエロペルオキシダーゼ欠損症
先天性ミエロペルオキシダーゼ欠損症 |
次に必要な検査 |
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変動要因 |
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( 佐藤尚武 )