『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- BJPが検出されるということは,かなりの確率でBリンパ球/形質細胞の悪性腫瘍やAL型アミロイドーシスの存在が示唆される.BJPは加熱法による定性検査でも検出されるが,感度が低く,蛋白尿がある状態ではBJP以外の成分も白濁を生じ,判定が困難なことがある.セア膜電気泳動による分析で,α2からγ位の範囲内に鋭いピークを認めたらBJPを疑うことができる.ただし,原尿では感度不足のため,通常,尿の濃縮操作を要する.濃縮操作不要の高感度法としてキャピラリー電気泳動法も注目されている.また鋭いピークだからといってBJPとは限らず,確認は免疫電気泳動や免疫固定法で行う.
- 本検査の利点は,デンシトメトリーによりBJPの分画%を求め,蛋白量に乗ずることでBJP量を定量的に評価できることである.BJP量は血中M蛋白量,骨髄形質細胞数などとともに,多発性骨髄腫の経過観察指標として有用である.ただ濃縮操作で正確性が損なわれること,煩雑な操作性が問題となっていた.近年,遊離L鎖を特異的に定量する免疫学的測定法が登場し,注目を集めている.