『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 作用の発現が緩徐で,排泄にも時間がかかる.半減期が長く作用が持続的なため,特に肝障害例ではジギタリス中毒を起こしやすい.中毒量の50~60%が薬用量であり安全域がきわめて狭く,個体差,年齢などにより有効量が変動するので血中濃度の測定が重要である.
- 心疾患患者であって同剤を投与しているもので,血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.なお,急速飽和を行った場合は,1回に限り急速飽和完了日に加算が算定できる.
- 一般的に,血中薬物濃度測定の目的と意義は次のとおりである.
- 過剰投与による副作用の防止.
- 薬物中毒の診断と治療.
- 薬物相互作用が懸念される状況.
- 薬物維持量のモニター.
- 患者の服薬状況のチェック.
- 個々の患者の病態に応じた治療計画.
- 中毒症状を発現する血中濃度は35ng/ml以上であるが,血中濃度の治療域またはそれ以下でも,低カリウム血症などを合併する場合には中毒が生じうる.
- 消化器系:食欲不振,悪心,嘔吐など.
- 循環器系:不整脈,頻脈,高度の徐脈など.
- 眼:視覚異常(黄視など).
- 精神神経系:めまい,頭痛,失見当識,錯乱など.
- その他:発疹,蕁麻疹,紫斑,浮腫,まれに女性化乳房,筋力低下など.
うっ血性心不全(先天性疾患,弁膜疾患,高血圧症,虚血性心疾患),肺性心,甲状腺機能亢進症・低下症,心房粗動・細動による頻脈,発作性上室性頻拍など