『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
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N-アセチルプロカインアミド
NAPA
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- プロカインアミドとほぼ同等な抗不整脈作用を有するが,代謝は個体差が大きく,血中からの消失半減期はプロカインアミドの約2倍で体内蓄積の傾向がある.
- 血中NAPA濃度を知ることによりプロカインアミドの薬物動態の評価ができる.なお,NAPAの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
- 本検査はプロカインアミド投与時に行われる.そのほか一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
副作用
- NAPAは40μg/ml以上で中毒症状が発現するといわれ,プロカインアミドとの総和では30μg/ml以上になると中毒症状の可能性がある.
- 循環器系:心室頻拍,心室粗動,心室細動,心不全.
- SLE様症状(発熱,紅斑,関節炎,筋肉痛,多発性関節痛など).
- 消化器系:悪心,嘔吐,食欲不振,下痢など.
- 精神神経系:頭痛,不眠,幻視,幻聴など.
- 血液:無顆粒球症,血小板減少,貧血,好酸球増加など.
- その他:発疹,発熱,悪寒.
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「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.