『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- LTC4は,アレルギー反応や炎症反応の強力なメディエーターであり,末梢気道の収縮を惹起し,粘液の分泌を促進し,毛細血管の細静脈側において,血管透過性を亢進させる.したがって,喘息やアレルギー,肺高血圧症,新生児の低酸素血症,のう胞性線維症,肺炎,乾癬などの発症に関わる.また,最近では,その一過性の血管収縮作用が,冠不全や狭心症あるいは脳血管障害にも関与することが示唆されている.通常,健常人では感度以下とされている.
- LTの受容体には,CysLT1とCysLT2の2種類が存在することが明らかにされている.CysLT1拮抗薬が喘息の治療薬として臨床応用されている.
- 最近,LTC4合成欠損症(筋緊張低下,弛緩性麻痺,精神運動発達遅滞を示す)が発見され,脳脊髄液中のLTC4,LTD4,LTE4は測定感度以下であり,LTB4が正常か増加していることが診断に有用である.