医師 宮田俊男に学ぶ「知っトク!診療所経営のあれこれ」

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令和6年度診療報酬改定 診療所への影響は?③在宅医療と訪問看護

2024.09.30

令和6年度診療報酬改定 診療所への影響は?
③在宅医療と訪問看護

著者宮田俊男

TOSHIO MIYATA MD Ph.D.

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在宅医療・訪問看護については、2022年から質の向上を目指した「積極的に在宅医療を行う医療機関、より充実した内容の在宅医療を行う医療機関の評価」、量の拡充を目指した「他院と連携して在宅医療を行う医療機関の評価」が進められています。2024年においてはさらに進められ、細分化された加算の新設、評価の見直しが行われました。方向性としては「在宅医療、訪問看護におけるICTを用いた連携の推進」、「地域における24時間の在宅医療、訪問看護提供体制の推進」となっています。

宮田先生による医療経営ブログの第3回は、今回の診療報酬改定における「在宅医療、訪問看護」について、宮田先生にお話を伺います。

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出典:厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要【在宅(在宅医療、訪問看護)】

質の高い在宅医療提供体制の構築の推進としていくつか加算の新設がありました。医療現場としてはどのような点に留意すべきでしょうか。

私自身も在宅医療に携わっているので、一人の患者さんの情報を多職種のスタッフと共有することの重要性はよく理解しています。これまで行われていたのは、患者さん宅に状況を記したノートを置き、そうした記録を訪問した各スタッフが確認するという形です。例えば、そのノートに"薬の飲み忘れ"という記録があれば、患者さんのそういった行為をスタッフが修正する。今回の「在宅医療情報連携加算」の新設は、そうした作業をICTによってリアルタイムでタイムリーに行っていくことを目的としたものです。

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