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カルシウム代謝異常

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

 カルシウム濃度は必ずアルブミンにて補正して評価すること.
●高カルシウム血症(hypercalcemia)
  1. 入院患者でみる高カルシウム血症は悪性腫瘍に伴うものが多く(malignancy associated hypercalcemia:MAH),PTHrPによるものと骨転移に関連するもの(local osteolytic hyper-calcemia:LOH)に大別される.
  2. 12 mg/dL以上の場合は,緊急処置が必要である.
  3. 多くの場合,十分な補液と利尿薬併用にてコントロールが可能.
  4. 悪性腫瘍による高カルシウム血症の場合は,ゾレドロン酸水和物を使用する.

●低カルシウム血症(hypocalcemia)
  1. 臨床的には慢性腎不全に伴うものを最もよくみかける.
  2. 急性の低カルシウム血症(特に7 mg/dL以下)はテタニー,痙攣を引き起こすため,グルコン酸カルシウムにて補正を行う.
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検査

①血清 Ca,P 値測定(可能なら,イオン化 Ca 値も測定,その際には流動パラフィン必要).
②一般血液・尿検査:総蛋白,アルブミン,BUN, Cr,尿酸,電解質,Mg など.
③Ca 補正値の算出.
④心電図.
  • ⑤内分泌学的検査:血漿インタクト PTH,血漿PTHrP(PTH related protein),必要に応じ 1,25-(OH)2D3など.

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