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甲状腺機能亢進症

別名 hyperthyroidism

疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。

臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 甲状腺ホルモンの過剰状態(甲状腺中毒症)が,甲状腺組織におけるホルモン合成増加(甲状腺機能亢進症)によるものなのか,甲状腺組織の破壊によるホルモン漏出(破壊性甲状腺中毒症)によるものなのか,区別すること.
  2. 甲状腺機能亢進症のほとんどは Basedow 病である.
  3. Basedow 病以外の甲状腺機能亢進症(腺腫,hCG 過剰による甲状腺刺激作用など)はまれであり,専門医へ紹介することが望ましい.
  4. 甲状腺中毒症状は,甲状腺ホルモン過剰による熱産生の増加と,組織の交感神経感受性の亢進の結果起こってくる.
  5. 治療には,抗甲状腺薬の内服,放射性ヨード療法,手術,エタノール注入(PEIT)などがある.
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検査・診断
(日本甲状腺学会:甲状腺疾患診断ガイドライン 2013 参照,図1)

①血液中の FT3,FT4の増加,同時に TSH が低値(検出限界以下が多い).
②TSH 受容体抗体(TRAb・TBⅡ)あるいは甲状腺刺激抗体(TSAb)陽性.
③甲状腺ホルモン増加が破壊性のものか否かの鑑別には放射性ヨード摂取率がもっとも有効である.
④破壊性甲状腺中毒症との鑑別が難しく,放射性ヨード摂取率を調べられない場合は,2 週間ごとに FT3, FT4,TSH を測定し,経過観察する.
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図1 Basedow病を疑ったときの診断フローチャート
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