無月経(原発性・続発性)
別名 | amenorrhea(primary, secondary) |
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
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Clinical Chart
- 思春期外来の主な疾患の一つに,無月経があげられる.多くは一度は月経を経験したのに途中で3 カ月以上月経がこなくなってしまった続発性無月経であり,問診から生理的無月経(妊娠によるもの)か,病的なものであるかを見極めることが必要である.
- 続発生無月経では,ホルモン検査,ホルモン負荷テスト,エコー検査などで原因を鑑別し,それぞれに対する治療を行う.根本的な治療としては,排卵を確立し,定期的に月経を起こさせることにあるが,挙児希望のない者に対しては,性腺の萎縮予防のための定期的な出血を起こさせることが治療になる.
- 満18 歳までに初潮をみない状態を原発性無月経という.1/3 に染色体異常をみ,多くの症例に性腺発達異常がみられるため,妊孕性を確立させるのは困難なことが多い.また,本人・家族への説明には,本人の成長の度合いに合わせて,行っていく必要がある.
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検査
2.原発性無月経
[検査]
①経腹超音波断層法・MRI:子宮・卵巣・腟の発達をみる.
②染色体分析.
③ホルモン検査:LH・FSH が高値の場合は性腺形成不全が,低値の場合は中枢異常が疑われる.正常の場合でも,性管分化異常や副腎疾患,半陰陽が考えられる.アンドロゲンが高値の場合は副腎性器症候群が考えられる.下垂体機能不全の場合は他の下垂体ホルモンも異常値を示すことが多い.
[検査]
①経腹超音波断層法・MRI:子宮・卵巣・腟の発達をみる.
②染色体分析.
③ホルモン検査:LH・FSH が高値の場合は性腺形成不全が,低値の場合は中枢異常が疑われる.正常の場合でも,性管分化異常や副腎疾患,半陰陽が考えられる.アンドロゲンが高値の場合は副腎性器症候群が考えられる.下垂体機能不全の場合は他の下垂体ホルモンも異常値を示すことが多い.
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