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更年期障害

別名 climacteric disturbance

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 更年期そのものは女性の一生のうちの一時期としてすべての人が過ごす時期である.
  2. 年齢でいうと,卵巣機能の低下の始まる45 歳くらいから閉経後のホルモンの安定期に入る55 歳くらいまでである.
  3. エストロゲンなどの低下症状(老化)が主体になるが,その他に環境因子・心理因子が加わって多種多様な症状が出るものを更年期障害という.器質的疾患がなく自律神経の失調症が主体となる.
  4. 高血圧その他,内科的疾患の除外が必要になる.
  5. 不定愁訴を即更年期と結びつけることは,正しくないことが多い(臨床的には,「更年期でしょう」と言ったほうが妙に納得することも多いが).
  6. 時期がくれば必ず消失することが特徴である.
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検査

①器質的疾患(高血圧,低血圧,貧血,心疾患,甲状腺疾患)を除外するため,血算・生化学検査,血圧,時に甲状腺機能検査などが必要.
②FSH 上昇,E2 低下によってある程度の卵巣機能低下の判断は可能.
③癌検診を行っていない場合は必ず子宮癌検診を勧める.
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