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単純ヘルペス脳炎

別名 herpes simplex encephalitis

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染による急性脳炎である.主として HSV-1 が原因である.原因ウイルスが判明した脳炎の 60%,脳炎全体の 20%を占める.
  2. 成人では三叉神経節などに潜伏していた HSV が再活性化して脳炎を起こす.
  3. 抗ウイルス薬による治療を行っても脳炎後の後遺症を生じやすい.
  4. 本症を疑ったらただちに抗ウイルス薬の投与を開始する.
  5. 早期治療が重要になる.治療は診療ガイドラインに基づいて進める.
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検査

 髄液所見は初圧の上昇,リンパ球優位の細胞増多,蛋白値の上昇を示す.赤血球を認める,あるいはキサントクロミーを示すこともある.髄液糖は正常のことが多いが,低下する場合もあり注意を要する.髄液のPCR で HSV の DNA を検出するか,髄液 HSV 抗体価の継時的,有意な上昇,髄腔内抗体産生を示唆する所見があれば診断は確定する.脳波は全例で異常所見(徐波,鋭波・棘波,周期性一側てんかん型放電など)が出現する.臨床所見と神経学的所見からヘルペス脳炎が疑われ,ウイルス学的検査所見が判明していない場合は,疑い例となる.
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