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横紋筋融解症・挫滅症候群(クラッシュ症候群)

別名 rhabdomyolysis/crush syndrome

疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。

臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 横紋筋融解症の原因として薬剤性(とくにスタチン系),電解質異常,感染症などがあげられる.
  2. 高 CPK 血症をみれば,筋症状や尿検査をかならずチェックする.
  3. 挫滅症候群は特殊な病態であり,圧挫解除後の処置を十分に熟知して対応すべきである.
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検査所見

①血液検査
 CPK,BUN,Cr,電解質,ミオグロビン.
 CPK はほとんどが1万IU/L 以上,ときに10万IU/L を超えることもある.ほとんどがCPK-MM 型であるが,MB 型も上昇する(全体の6%以下).
 横紋筋融解症の13~50%に腎不全を合併し,とくにCPK 5,000 IU/L 以上で高率である.
 CPK の半減期は1.5日であり,1~3日でピークに達する.一方,ミオグロビンの半減期は2~3時間であり,ピークは6~8時間.
 電解質異常として,高カリウム血症,低カルシウム血症,高リン血症をきたす.

②尿検査
 ①尿潜血反応陽性 
 ②尿沈渣にて赤血球陰性
 ③尿中ミオグロビン濃度上昇 血液中ミオグロビン濃度が1.5mg/dL 以上で出現する.

③血液ガス分析
 乳酸値が上昇し代謝性アシドーシスをきたす.

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