横紋筋融解症・挫滅症候群(クラッシュ症候群)
別名 | rhabdomyolysis/crush syndrome |
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
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Clinical Chart
- 横紋筋融解症の原因として薬剤性(とくにスタチン系),電解質異常,感染症などがあげられる.
- 高 CPK 血症をみれば,筋症状や尿検査をかならずチェックする.
- 挫滅症候群は特殊な病態であり,圧挫解除後の処置を十分に熟知して対応すべきである.
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検査所見
- ①血液検査
- CPK,BUN,Cr,電解質,ミオグロビン.
CPK はほとんどが1万IU/L 以上,ときに10万IU/L を超えることもある.ほとんどがCPK-MM 型であるが,MB 型も上昇する(全体の6%以下).
横紋筋融解症の13~50%に腎不全を合併し,とくにCPK 5,000 IU/L 以上で高率である.
CPK の半減期は1.5日であり,1~3日でピークに達する.一方,ミオグロビンの半減期は2~3時間であり,ピークは6~8時間.
電解質異常として,高カリウム血症,低カルシウム血症,高リン血症をきたす. - ②尿検査
- ①尿潜血反応陽性
②尿沈渣にて赤血球陰性
③尿中ミオグロビン濃度上昇 血液中ミオグロビン濃度が1.5mg/dL 以上で出現する. - ③血液ガス分析
- 乳酸値が上昇し代謝性アシドーシスをきたす.
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