脊髄空洞症
別名 | syringomyelia |
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
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Clinical Chart
- 脊髄に空洞が形成され,周囲の神経組織を障害することにより感覚,運動,自律神経障害を生じる慢性進行性疾患である.原因には先天奇形,外傷,炎症などがある.
- 空洞形成は下部頸髄から上部胸髄に多い.延髄,橋に生じることもある.
- 典型例では温痛覚が選択的に障害される上肢の解離性感覚障害,上肢の筋萎縮・筋力低下が出現し,進行に伴い下肢の脱力などの錐体路症状,ホルネル症候群などの自律神経症状を生じる.
- 診断は特徴的な臨床症候と画像検査(MRI 検査,CT ミエログラフィー検査)で確定する.
- 進行の防止のために外科的治療を行うことが多い.リハビリテーションと痛みに対する対症療法を行う.
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診断
特徴的な神経症候で本症を疑い,MRI またはCT ミエログラフィーにより診断する.また,頭蓋頸椎移行部の変形の検索のために頭蓋,頸椎の単純X 線撮影を行う.「厚生労働省 神経変性疾患に関する調査研究班(2009), http://www.nanbyou.or.jp/entry/283」の厚生労働省の研究班による診断基準を参考にして診断を進める.
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