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ビタミンB1欠乏症、ビタミンB12欠乏症

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. ウェルニッケ脳症はビタミン B1 欠乏により急性・亜急性に生じる意識障害,眼球運動障害,運動失調を 3 徴とする代謝性疾患である.意識障害を診察する場合には常に鑑別診断に入れ,可能性があれば直ちにビタミン B1を投与する.
  2. 脚気ニューロパチーはビタミン B1欠乏による感覚運動性の末梢神経障害である.胃切除後,アルコール多飲者,偏食のある高齢者,長期の中心静脈栄養の患者で見逃さないことが重要である.
  3. ビタミン B12欠乏により脊髄症(亜急性脊髄連合変性症),末梢神経障害,視神経萎縮,精神症状,認知症を生じる.
  4. 亜急性脊髄連合変性症は脊髄症,末梢神経障害を生じる緩徐進行性の代謝性疾患である.悪性貧血を伴わない場合も多く,注意を要する.
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検査

1.ウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群
[検査]
 血清中ビタミンB1の低下を認める.画像検査では頭部 MRI にて第 3 脳室周囲の視床内側部,中脳水道周囲に拡散強調画像,T2強調画像で高信号を認める.この T2 高信号の病巣はガドリニウムにより造影されることがある.

3.亜急性脊髄連合変性症
[検査]
 髄液は正常.悪性貧血を伴う場合は大球性高色素性貧血を認める.脊髄 MRI で,後索に T2 高信号を認めることがある.抗内因子抗体抗胃壁細胞抗体を認めることがある.
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