肘関節疾患
| 別名 | diseases of the elbow joint |
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疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。
「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部（各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」）を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は，他に出典の明示があるものを除き，医歯薬出版株式会社に帰属します。
詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 （リンク先：http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690）
Clinical Chart
- 外傷に伴う損傷，スポーツなどの overuse による障害，炎症性疾患，変性疾患などを念頭に置き鑑別を進める．
- 病歴，診察所見，単純 Xp 撮影にて診断する．診断の補助として単純 CT や単純 MRI を参考にする．
- 肘関節周囲の骨折として，小児であれば上腕骨顆上骨折，上腕骨外顆骨折，橈骨頸部骨折を，成人であれば上腕骨通顆骨折，尺骨肘頭骨折，橈骨頭骨折などを鑑別する．
- 肘関節周囲の脱臼には，外傷性肘関節脱臼，尺骨骨幹部骨折に伴う橈骨頭脱臼（Monteg-gia 骨折）がある．
- Xp 所見上，肘関節の変形が見られた場合には，変形性関節症，関節リウマチ，Charcot関節などを鑑別する．
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診断
１．上腕骨上顆炎
［診断］
前述の症状や所見に加えて，疼痛誘発テストも参考となる．上腕骨外側上顆炎の場合，患側の手背を上に向けた状態で肘から中指まで伸展させ，中指に上方から下方に向かうストレスを加えると，上腕骨外側上顆に疼痛が誘発される（中指伸展テスト）．
＜上腕骨外側上顆炎の診断基準＞
a：抵抗性手背屈運動で肘外側に疼痛が生じる．
b：上腕骨外側上顆の伸筋群腱起始部に最も強い圧痛がある．
c：腕橈関節の障害などの伸筋群腱起始部以外の障害によるものは除外する．
２．肘頭部滑液包炎
３．変形性肘関節症
［診断］
単純Xp 撮影にて，腕尺関節尺側の骨棘形成，尺骨鉤状突起や肘頭窩の骨棘形成，遊離体の出現，橈骨頭の巨大化や橈側への偏位などがみられる．
４．肘部管症候群
［診断］
症状，理学的所見から診断する．肘部管部にTinel徴候（検者の指先で叩打すると尺骨神経領域に放散痛を生じる）がみられる．肘伸展位から屈曲すると尺骨神経が尺骨神経溝から逸脱する場合がある．母指内転筋不全をきたすため，Froment 徴候（母指と示指で紙をつまませて，検者が紙を引っ張ると，母指IP 関節が屈曲する）がみられる．手関節伸展，肘関節屈曲で環小指のしびれ，疼痛が誘発される（肘屈曲テスト）．検査としては，末梢神経伝導速度検査で尺骨神経伝導速度の遅延がみられる．単純Xp 撮影にて，腕尺関節尺側の骨棘形成，尺骨神経溝撮影で尺骨神経溝の狭小化の有無をみる．肘関節単純MRI にて肘関節部にガングリオンがみられる場合もある．
５．肘関節脱臼/肘関節靭帯損傷
［診断］
臨床症状，単純Xp で診断．骨折を伴う場合には，骨折の形状把握のために単純CT が有用．
６．上腕骨髄断性骨軟骨炎
［診断］
スポーツ歴．単純Xp にて上腕骨小頭の透亮像がみられる．単純MRI で上腕骨小頭に無腐性壊死による信号変化がみられる．
［診断］
前述の症状や所見に加えて，疼痛誘発テストも参考となる．上腕骨外側上顆炎の場合，患側の手背を上に向けた状態で肘から中指まで伸展させ，中指に上方から下方に向かうストレスを加えると，上腕骨外側上顆に疼痛が誘発される（中指伸展テスト）．
＜上腕骨外側上顆炎の診断基準＞
a：抵抗性手背屈運動で肘外側に疼痛が生じる．
b：上腕骨外側上顆の伸筋群腱起始部に最も強い圧痛がある．
c：腕橈関節の障害などの伸筋群腱起始部以外の障害によるものは除外する．
２．肘頭部滑液包炎
３．変形性肘関節症
［診断］
単純Xp 撮影にて，腕尺関節尺側の骨棘形成，尺骨鉤状突起や肘頭窩の骨棘形成，遊離体の出現，橈骨頭の巨大化や橈側への偏位などがみられる．
４．肘部管症候群
［診断］
症状，理学的所見から診断する．肘部管部にTinel徴候（検者の指先で叩打すると尺骨神経領域に放散痛を生じる）がみられる．肘伸展位から屈曲すると尺骨神経が尺骨神経溝から逸脱する場合がある．母指内転筋不全をきたすため，Froment 徴候（母指と示指で紙をつまませて，検者が紙を引っ張ると，母指IP 関節が屈曲する）がみられる．手関節伸展，肘関節屈曲で環小指のしびれ，疼痛が誘発される（肘屈曲テスト）．検査としては，末梢神経伝導速度検査で尺骨神経伝導速度の遅延がみられる．単純Xp 撮影にて，腕尺関節尺側の骨棘形成，尺骨神経溝撮影で尺骨神経溝の狭小化の有無をみる．肘関節単純MRI にて肘関節部にガングリオンがみられる場合もある．
５．肘関節脱臼/肘関節靭帯損傷
［診断］
臨床症状，単純Xp で診断．骨折を伴う場合には，骨折の形状把握のために単純CT が有用．
６．上腕骨髄断性骨軟骨炎
［診断］
スポーツ歴．単純Xp にて上腕骨小頭の透亮像がみられる．単純MRI で上腕骨小頭に無腐性壊死による信号変化がみられる．
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