蕁麻疹とその類縁疾患

別名	urticaria and related skin diseases

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「臨床医マニュアル　第5版」編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.

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蕁麻疹は痒みを伴う限局性の表在性浮腫（膨疹）であるが，丘疹状，不整型な紅斑あるいは環状にみえることもある．いずれにせよ，個々の皮疹は通常 24 時間以内にいったんは消退する．
急性蕁麻疹は 2～3 週間以内に消失することが多く，疲労や感染症が原因のことが多い．
慢性蕁麻疹は数年間続くこともあり，原因が不明のことが多い．
治療の原則は抗ヒスタミン薬の内服であるが，重症の急性蕁麻疹では短期間ステロイドの全身投与が必要になることがある．

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①慢性の特発性蕁麻疹では検査は原則不要である．背景となる基礎疾患を除外し患者に安心してもらうことを目的として行うことがある．
②急性の特発性蕁麻疹では感染症の検索（CBC，CRP，マイコプラズマ迅速など）を必要に応じて行う．
③物理性蕁麻疹では，問診で誘因を推定し，表2 のような検査で確認する．

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