大腸ポリープ
別名 | colorectal polyps |
---|
疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。
「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690)
Clinical Chart
- 5 mm以上のポリープの場合,内視鏡的ポリープ切除(EMR)を検討する.
- 肉眼的ピットパターンにて,過形成,腺腫,癌の判別がある程度可能である.
- 内視鏡的ポリープ切除時の偶発症発生率は1%前後である.
- 側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor:LST)は,最大径10 mm以上の表層拡大型大腸腺腫瘍の総称であり,顆粒型と非顆粒型に分類される.
- 内視鏡的ポリープ切除後の病理結果にてsm浸潤1,000μm以深の早期大腸癌であった場合は,追加治療が必要である.
- 近年侵襲の少ないCT colonographyによるスクリーニングも行われているが,まだ課題が多い.
詳細を見る
診断・検査・症状
- ①便潜血反応陽性指摘後,2 次検査の下部消化管内視鏡にて発見されることが多いが,便潜血陽性者の約半数は異常なし.
- ②大きなポリープであれば,下血などで発見されることもあるが,通常は無症状.
- ③小ポリープが,腸管の屈曲部やヒダ裏面にあると指摘が困難な場合があり,注意深い観察が必要である.特に RS 移行部,SD 移行部,脾彎曲部,横行結腸中部,肝彎曲部,回盲弁下唇は死角になりやすい.
- ④ポリープが確認された場合,表面の pit pattern の観察により,正常,過形成,腺腫,癌の鑑別がある程度可能である.
- ⑤大腸内視鏡検査の大腸腫瘍に対する感度は大腸癌および径 1 cm 異常の腺腫を対象とした場合は 79~100%.径 1 cm未満の腺腫を対象とした場合は75~85%である.
詳細を見る