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真菌遺伝子検査

真菌遺伝子検査

別名 真菌遺伝子同定,真菌遺伝子診断

臨床的意義

  • 本検査は次の場合に行われる.
    1. 真菌症を疑い,顕微鏡検査にて菌体成分を認めるが培養が陰性のため起因菌の同定が不能な場合.
    2. 遺伝子同定によらなければ検出・同定が不能な菌種・菌株による感染の場合.
  • 遺伝子診断法の臨床的有用性は,培養が不能な場合や,他の診断法による検査が不能な場合においても,検査法として柔軟性が高い遺伝子診断技術を用いることによって,起因菌の存否と菌種同定に関わる有用な情報の提供が期待できる点にある.この点で,遺伝子診断法は現状において,研究的な意義,または既存の検査法が手詰まりとなった際の最終手段の一つといえる.
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基準値・異常値

基準範囲
  • 無菌的検体の場合,陰性.
  • 汚染検体の場合は,汚染菌または常在菌が共存していることから,検出結果に対して病態などを考慮して慎重に判断する.
変動要因
異常値を呈する場合

真菌症

検出・同定された菌種が単純な汚染菌ではないと考えられた場合:真菌症,真菌の定着

次に必要な検査
今後の検査の進め方
  • 増幅遺伝子の塩基配列解析,分離菌分離培養.
変動要因
培養および同定検査を反復する.
( 槇村浩一 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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