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抗エンテロウイルス70型抗体

抗エンテロウイルス70型抗体

別名 エンテロウイルス70型抗体,急性出血性結膜炎ウイルス抗体

臨床的意義

  • 本検査は,急性出血性結膜炎を疑うときに行われる.
  • エンテロウイルス70型は,病因ウイルスと臨床症状の関連が明らかであり,眼分泌物の強い伝染性のため,家族内感染や地域内流行が一般的である.血清学的診断が可能となる感染症である.
  • エンテロウイルス70型の血清学的検査は中和抗体の上昇で診断され,急性期と回復期のペア血清について,4倍以上の上昇があれば有意と認める.
  • エンテロウイルス70型の感染症であるAHCの合併症としての神経疾患(ポリオ様麻痺)を疑うときは,髄液の検査を行う.
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基準値・異常値

基準範囲
陰性(血清4倍未満,髄液1倍未満)
変動要因
高値

急性出血性結膜炎

急性出血性結膜炎(ときに合併症としてポリオ様麻痺)

次に必要な検査
今後の検査の進め方
  • ウイルス分離は困難な場合が多い.必要によりPCRによるウイルス核酸の検出を行う.
変動要因
エンテロウイルス70型による急性出血性結膜炎のほかに,コクサッキーウイルスA群24型による急性結膜炎も考えられる.
( 中村良子 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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