キニジン
キニジン
別名 | 硫酸キニジン |
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臨床的意義
- キニジンの投与法は心房細動の除細動目的を標準とするが,著明な副作用を有する.
- ジギタリスとの併用では両者の副作用が増大する.またジゴキシンと本剤との間には競合排泄現象が認められる.
- キニジンの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
- 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
- 副作用発現濃度は,6μg/ml以下で0.1%未満,6~8μg/mlで12%,8~12μg/mlで30%,14μg/ml以上では45%以上.高齢者では副作用がでやすい.
- 循環器系:高度伝導障害,心停止,心室細動,心不全,血圧低下など.
- SLE様症状,無顆粒球症,貧血,血小板減少性紫斑病など.
- 精神神経系:めまい,頭痛,耳鳴,難聴,視力障害,複視,羞明,色神異常など.
- 消化器系:悪心,嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢など.
- その他:発疹,発熱,脈管性浮腫,光線過敏症など.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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有効治療濃度 2.3~5.0μg/ml
- 適応症
- 次に必要な検査
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今後の検査の進め方
- 肝・腎機能障害の有無とその程度.頻回の心電図検査.服薬状況の確認.
( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )
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