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プロゲステロンレセプター

プロゲステロンレセプター

略称 PgR

臨床的意義

  • 上述のように,PgRはERαの標的遺伝子であるため,乳癌組織中のERαおよびPgRの測定は,その乳癌がホルモン依存性癌であるかを予測する上できわめて重要である.
  • 乳癌はERα,PgRの発現の有無により,①ERα陽性,PgR陽性,②ERα陽性,PgR陰性,③ERα陰性,PgR陽性,④ERα陰性,PgR陰性の4つのサブタイプに分類される.その頻度は,①45~60%,②20%,③5~10%,④20~30%程度である.各群での内分泌療法の有効率は,①70~80%,②30~40%,③40~50%,④10%程度である.④群以外は内分泌療法の対象となる.
  • また,乳癌の悪性化に従って,PgR陽性細胞の比率の減少が認められる.
  • 以上のように,内分泌療法の適応決定や予後判定のためにPgRの発現状態の検索は不可欠である.
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基準値・異常値

基準範囲
10%以上の核が染色された場合を陽性とする
変動要因
陽性

乳癌

乳癌

次に必要な検査
エストロゲンレセプターの測定とともにHER2/neu遺伝子の発現の検討.
変動要因
検体採取や検体保存の条件について検討を要する.
( 佐々木憲夫 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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