急性副腎不全症
acute adrenal insufficiency
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部（各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」）を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は，他に出典の明示があるものを除き，医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
- 生命維持に不可欠な副腎皮質ホルモンが急激に欠乏する状態で，放置すると死に至る．
- ACTH・コルチゾール系の機能低下の存在下に，感染症などのステロイド需要増大時に急性に生じることが多い．
- まれな病態であるが，救命のためには，疑うかどうかが鍵となる．
- 初発例では治療的診断となることが多い．ショック状態が落ちついてから本格的な診断をすることになる．
- 治療は，十分な水分，糖分，塩分の補給に加えて，即効性の副腎皮質ステロイドを投与し，原因疾患の治療を行うことである．
検査
①低血糖，白血球増加，好酸球増加，血清 Na 値低下，血清 K 値上昇，代謝性アシドーシス
②確定診断に血中コルチゾール，アルドステロン低値を確認する．
③DIC があれば，血小板減少，プロトロンビン時間延長，血中 FDP 高値などを示す．
②確定診断に血中コルチゾール，アルドステロン低値を確認する．
③DIC があれば，血小板減少，プロトロンビン時間延長，血中 FDP 高値などを示す．
