『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 薬剤アレルギー患者の血液中に,薬剤を異物と認識する感作リンパ球(免疫記憶細胞)が存在すると,この薬剤が再投与された際に感作リンパ球が刺激を受けて幼若化,分裂,分化を起こす.これに伴ってサイトカインなどが産生され,種々の免疫反応を惹起し,生体に障害を及ぼすようになる.薬剤によるリンパ球刺激試験は,薬剤アレルギー症状のうち,特にⅣ型アレルギーによる肝障害や造血障害に,ある特定の薬剤が関与しているか否かを知るために有用な検査である.
- 薬剤によるリンパ球刺激試験により,薬剤アレルギーの起因薬剤を確認することができる.薬剤性肝障害の大部分は遅延型過敏性反応によるものといわれているが,薬剤によるリンパ球刺激試験は,原理的には細胞性免疫だけでなく,体液性免疫の一部も反映し,アナフィラキシー型アレルギーの起因アレルゲン,自己免疫疾患における反応臓器抗原などの検索にも応用可能である.