『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- MALTリンパ腫の中で最も多いのは胃MALTリンパ腫であり,最も精力的に研究が進められている.胃MALTリンパ腫はB細胞性リンパ腫ともよばれ,ほとんどの症例でヘリコバクター・ピロリ菌感染が認められる.in vitro実験では,ピロリ菌によって活性化したT細胞がMALTリンパ腫細胞を増殖させたという.胃MALTリンパ腫の70%ではピロリ菌療法によりリンパ腫も消退するが,これは上記の実験結果を支持するものである.しかし,10%の症例ではピロリ菌除菌でもリンパ腫が消失しない.このような症例では多くはAPI2/MALT1融合遺伝子が陽性である.
- MALTリンパ腫の中で,ピロリ菌除菌が無効な症例を特定できる.つまり,API2/MALT1融合遺伝子の有無は治療方針の決定に必須である.