『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 好中球ALP(NAP)スコアは,成熟好中球の成熟度を示し,NAP活性を半定量的に表現している.未熟好中球(骨髄塗抹標本による)は骨髄球のうちからNAP陽性顆粒が出現し,細胞の成熟とともに陽性度が増加する.
- 好中球ALP活性の低下は,慢性骨髄性白血病,発作性夜間ヘモグロビン尿症のほか急性骨髄性白血病の約40%の症例,染色体が8;21転座を示す急性白血病FAB分類M2,顆粒球細胞の顆粒形成が異常で乏しい骨髄異形成症候群,二次性赤血球増加症,鉄欠乏性貧血などでも観察される.
- 活性が上昇する疾患には真性赤血球増加症,骨髄線維症,炎症などに伴う類白血病反応,再生不良性貧血などがある.慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体陰性例や若年性のものでも好中球ALP活性は低下しており,病初期や再燃に際しても低下する.
- 急性転化のときは芽球の増加に先だって上昇するので,急性転化の予知に有用である.
- 以上により,本検査は下記の場合に有効である.