『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 新生児における先天性アミノ酸代謝異常症のマススクリーニングや肝障害の重症度の判定などに有用である.
- フェニルケトン尿症はフェニルアラニンをチロシンに変えるフェニルアラニン水酸化酵素が先天的に欠損し,フェニルアラニンの蓄積を特徴とする疾患である.血中にフェニルアラニンが増加し,尿中にフェニルアラニンおよびその代謝産物であるフェニルピルビン酸が多量に排泄される.血中フェニルアラニンが20mg/dlを超える状態が持続すると精神運動発達の遅れが出現する.
- フェニルケトン尿症の患者においてもフェニルアラニンは必須アミノ酸であり,欠乏すると発育障害などをきたすため必要最小限を与えるようにしなければならず,血中フェニルアラニン値を5~6mg/dl程度に維持する.
- 肝はアミノ酸代謝における主要臓器の一つで,非代償性肝硬変や劇症肝炎などの肝不全では,芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンやチロシンの上昇が顕著である.
- 糖尿病では主に過栄養を反映してフェニルアラニンをはじめチロシン,イソロイシン,ロイシン,バリンなどの血漿アミノ酸濃度が上昇する.