『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 血中の遊離型コレステロールは主として高比重リポ蛋白(HDL)表面において,LCATの作用を受けてエステル化され,エステル型コレステロールに転換される.HDLに形成されたエステル型コレステロールはコレステロールエステル転送蛋白(CETP)の作用で超低比重リポ蛋白(VLDL)や低比重リポ蛋白(LDL)などに転送される.
- したがって,LCATの作用が低下すると上記の過程が障害され,結果的にエステル型コレステロールの減少,すなわちコレステロールエステル比の低下がもたらされることになる.LCATの遺伝的異常やLCAT合成臓器である肝臓の実質障害の際に低下する.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
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高値 |
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低値 |
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変動要因 |
採血後,検体を室温に放置しておくと,LCATによるエステル化反応が進行するため,コレステロールエステル比は高値となる.
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( 石井周一 )