『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 本検査は,脂質代謝異常,肝疾患,冠状動脈疾患が疑われるときに行われる.
- HDL2が抗動脈硬化性であることは,疫学的,臨床的に実証されており,冠動脈疾患のより詳細な予防因子の指標となる.
- CETPの作用によりTGを取り込み大きくなったHDL2は,HTGLが欠損すると,TGに富んだHDL2とβ-VLDL,IDLが増加し,臨床的には角膜混濁,黄色腫,心筋梗塞,脳梗塞などが報告されている.HTGL欠損症ではHDL2は増加するが,HDL-Cは必ずしも増加しない.
- アポC-Ⅲ異常症ではアポC-ⅢがLPLの作用を阻止するとともに,アポE含有HDL2の肝での取り込みを阻止する.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
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異常値を呈する場合 |
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次に必要な検査 |
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変動要因 |
HDLはリポ蛋白の中でも比較的安定であり,超遠心法では測定において予想外の値はほとんど経験しない.
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( 宇治義則 )