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25-ヒドロキシビタミンD
ビタミンD,25-OH-D3
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 本検査は,ビタミンDの栄養診断やくる病,骨軟化症を疑ったときに行われる.
- 生体内におけるビタミンDは,内因性ビタミンDであるビタミンD3が主であり,最初の代謝産物である25-OH-D3は肝で生成され,代謝調節を受けることが少ないため,栄養診断に適しているとされる.
- 25-OH-D3は,血中のビタミンD代謝物のなかで,最も高濃度であるが,生理作用は発現しない.
- 肝疾患で低値となるのは,胆汁の分泌低下に伴うビタミンDの吸収不良と肝実質細胞の損傷による水酸化酵素活性の低下によると考えられる.
- ネフローゼ症候群ではビタミンD結合蛋白の尿中排泄により低下するものと考えられている.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。
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10~30ng/m l
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高値
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低値
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congenital biliary atresia、 くる病(小児)、
ネフローゼ症候群、
肝癌、
肝硬変、 吸収不良、 骨軟化症(成人)、 腸管切除後、 低出生体重児
くる病(小児),骨軟化症(成人),肝硬変,肝癌,ネフローゼ症候群,congenital biliary atresia(先天性胆道閉鎖症,小児),低出生体重児,吸収不良,腸管切除後
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次に必要な検査
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必要に応じ,1
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変動要因
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- 高値に対しては,日光照射の有無,市販の総合ビタミン剤の大量服用などをまず確認すべきである.
- 低値に対しては,栄養障害をきたす素因の有無を検討する.
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「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.