『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 本検査は,砒素中毒が疑われるときに行われる.血中砒素は現在の砒素曝露を反映する.毛髪中砒素は頭皮からの長さにより曝露歴を観察できる.ただし,海産物中には多量の砒素を含有するものがあるので,海産物多食者の場合は高値となる.
- 砒素は皮膚障害が特徴的である.色素脱色症と色素沈着症(黒化症)が混在する“雨だれ様色素沈着症”を示す.これが進行すると前癌状態である多発性Bowen病および皮膚癌が認められるようになる.手掌,足蹠の疣贅,角化症なども特徴的である.
- 飲料水由来である場合は,砒素を含まない水に代えると半年くらいで症状の改善がみられる.職業性曝露の場合は呼吸器からの侵入であり,急性・慢性鼻炎,気管支炎が報告されている.鼻中隔穿孔が認められることもある.多発神経炎の原因であることもある.