『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- リドカインは,局所麻酔薬として開発されたが,抗不整脈薬としても広く使用されている.有効治療血中濃度の範囲が狭く,コントロールに注意を要する.
- リドカインの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
- 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
- 5μg/ml以上で中毒症状の発現の可能性がある.特に,中枢神経系および心血管系症状が発現しやすい.
- 心血管系:ときにPQ間隔の延長あるいはQRS幅の増大など刺激伝導系の抑制あるいは血圧降下,ショック,脈拍異常,呼吸抑制,まれに心停止など.
- 中枢神経系:振戦,痙攣,眠気,不安,興奮,悪心,嘔吐.
- 悪性高熱:急激な体温上昇,原因不明の頻脈・不整脈・血圧変動,過呼吸,発汗,筋強直などの症状.
- その他:蕁麻疹,浮腫など.
- 硬膜外麻酔,伝達麻酔,浸潤麻酔,表面麻酔などの麻酔薬
- 期外収縮(心室性,上室性),発作性頻拍(心室性,上室性),急性心筋梗塞時および手術に伴う心室性不整脈の予防
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
有効治療濃度 1.2~5.0μg/ml
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適応症 |
期外収縮、 急性心筋梗塞時および手術に伴う心室性不整脈の予防、 硬膜外麻酔、 浸潤麻酔、 伝達麻酔、 発作性頻拍 |
次に必要な検査 |
今後の検査の進め方
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( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )