『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 血中薬物濃度測定の目的としては,投与計画の調節,安全性・有効性の確保などがあげられる.
- 本検査は,①アミカシン治療開始後,②効果が不十分な場合,③副作用がみられた場合,などに行われる.
- 投与量の過少,または投与間隔の長短が判断でき,適正な投与量,投与間隔の設定が可能となる.
- 従来,中毒の有無を調べるときにはピーク(peak)値が,底(trough)値は治療濃度が保たれているかを示すとされてきたが,最近治療効果はピーク/最小発育阻止濃度(MIC)比または血中薬物濃度時間曲線下面積(AUC)/MIC比と関係し,底値の上昇は毒性発現と関係すると考えられてきた.経過における底値の上昇は腎クリアランスの減少であり,投与設計の変更が必要である.
- 腎機能障害
- 前庭障害
- 聴力障害
- 神経筋ブロック
- 過敏症状
ゲンタマイシン耐性の緑膿菌,変形菌,セラチア,大腸菌,クレブシエラ,エンテロバクター,シトロバクターのうちアミカシン感受性菌による敗血症,気管支拡張症の感染時,肺炎などの治療
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
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適応症 |
エンテロバクター、 クレブシエラ、 ゲンタマイシン耐性の緑膿菌、 シトロバクターのうちアミカシン感受性菌による敗血症、 セラチア、 気管支拡張症の感染時、 大腸菌、 肺炎などの治療、 変形菌 |
次に必要な検査 |
腎機能を観察する.
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変動要因 |
腎機能の再評価を行い,必要により再検査を実施する.
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( 戸塚恭一 )