『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- リバビリンは,インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え),またはペグインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え)と併用しなければならない.C型慢性肝炎に対する本剤の単独療法は無効.
- C型慢性肝炎に対する併用にあたっては,HCV RNAが陽性であること,自己免疫性肝炎,アルコール性肝炎などその他の慢性肝疾患でないこと,肝硬変を伴う慢性肝炎でないことおよび肝不全を伴わないことを確認する必要がある.
- なお,血中HCV RNA量が高値のC型慢性肝炎にリバビリンを用いる場合,血中HCV RNA量がRT-PCRで105IU/ml以上,またはb-DNAで1Meq/ml以上であることを確認する.また,組織像または肝予備能,血小板数などにより慢性肝炎であることを確認する.
- 投与開始前のヘモグロビン濃度が14g/dl未満,好中球数がインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え)併用時では2,500/mm3未満,ペグインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え)併用時では2,000/mm3未満あるいは血小板数120,000/mm3未満の患者および女性では,減量を要する頻度が高くなる.
- 本検査は下記の場合に行われる.
- リバビリンとインターフェロンアルファ-2b製剤の併用療法を実施しているC型肝炎患者で,定常状態の血中濃度を測定することにより,治療効果の予測などに有用とされる.
- ペグインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え)との併用の場合には,ヘモグロビン濃度,白血球数,好中球数および血小板数の検査は,投与前および投与開始8週間は毎週,その後は4週間に一度実施する.また,生化学的検査は4週間に一度実施する.
- インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え)との併用の場合には,ヘモグロビン濃度,白血球数,好中球数および血小板数の検査は,投与前および投与開始4週間は毎週,その後は4週間に一度実施する.リバビリンの投与にあたっては,甲状腺機能検査は12週間に一度実施すること.
- 貧血〔赤血球減少(250万/mm3未満),ヘモグロビン減少〕,無顆粒球症,白血球減少(2,000/mm3未満),顆粒球減少(1,000/mm3未満),血小板減少(50,000/mm3未満),再生不良性貧血,汎血球減少,抑うつ,自殺企図,昏迷,難聴,意識障害,痙攣,見当識障害,せん妄,幻覚,失神,躁状態,妄想,錯乱,攻撃的行動,統合失調症様症状,痴呆様症状(特に高齢者),興奮,重篤な肝機能障害,ショック,消化管出血(下血,血便など),消化性潰瘍,小腸潰瘍,虚血性大腸炎,呼吸困難,喀痰増加,脳出血,脳梗塞,間質性肺炎,肺線維症,肺水腫,糖尿病,急性腎不全などの重篤な腎障害,心筋症,心不全,心筋梗塞,狭心症,不整脈,敗血症,網膜症,自己免疫現象,溶血性尿毒症症候群(HUS),血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),横紋筋融解症
インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え),またはペグインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え)との併用による血中HCV RNA量が高値の患者あるいはインターフェロン製剤単独療法で無効の患者またはインターフェロン製剤単独療法後再燃した患者のC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
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適応症 |
C型慢性肝炎、 インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組換え) |
次に必要な検査 |
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変動要因 |
腎機能障害の重症度に依存してリバビリンの血中濃度が上昇することが報告されている.
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( 加藤裕久 )