『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
カテコールアミン3分画(尿)
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 検査として有用なのは,カテコールアミンが過剰に産生・分泌される疾患である褐色細胞腫および交感神経芽細胞腫を疑った場合である.
- 褐色細胞腫が疑われたとき,褐色細胞腫の臨床症状は多彩であり,顔面蒼白,動悸,頻脈,発汗,高血圧などの典型的な症状以外にも悪心,嘔吐,腹痛などを主訴とすることもある.最近の画像診断の進歩により,無症状で他の疾患のための画像診断により偶発的に見つかる場合も多い.
- 本態性高血圧,腎性高血圧,悪性高血圧,うっ血性心不全,ストレス時でも異常高値を示すことがあるが,診断には用いられない.
- 低下するものとして,家族性自律神経失調症,特発性起立性低血圧症があるが,本検査のみで診断することはできない.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。
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(尿中カテコールアミン)
- アドレナリン:15μg/day以下
- ノルアドレナリン:120μg/day以下
- ドパミン:700μg/day以下
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高値
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褐色細胞腫、 神経芽細胞腫
褐色細胞腫,神経芽細胞腫
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次に必要な検査
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カテコールアミンの異常高値が確認できれば,次はCT,副腎シンチグラフィ( 131I-MIBG)などの画像診断を施行して局在診断を行う.
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変動要因
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- 1日だけの蓄尿では異常高値を呈さないこともあるので,数日間続けて蓄尿を行う.また尿中メタネフリンなどを一緒に測定することで,より感度が上昇する.
- 酸性蓄尿が守られていないと,カテコールアミンが分解してしまい低い値となることがあるので,尿のpHを確認する必要がある.
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「最新 臨床検査項目辞典」監修:櫻林郁之介・熊坂一成
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