『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 抗MBP抗体の測定は多発性硬化症,神経Behçet病,脳血管障害などに有用であり,CSF中のMBP量とともに臨床像の増悪・寛解と密接に関連する.
- MBPの出現よりかなり遅れて産生される抗MBP抗体は,増悪期では遊離の形で,慢性進行期ではMBPと複合体を形成する傾向があり,両タイプを区別して測定する必要がある.MBPと抗MBP抗体の関連の詳細は不明である.
- 一時期,MBP抗体は多発性硬化症進行の予後指標として有用とされたが,最近の大規模試験から多発性硬化症進展とは関連しないとの報告が出された.
- 多発性硬化症や神経Behçet病では増悪・寛解が繰り返されることから,血中およびCSF中の抗MBP抗体をチェックするとともに,臨床像との対応が認められているCSF中のMBP量も測定しておくことが望ましい.
- MSの急性増悪期では抗MBP抗体は遊離の形で存在し,慢性進行期には抗原と複合体をつくって存在しているとされる.