みやしたリウマチ・内科クリニックは、JR大村駅から車で5分ほど、長崎空港にも近いアクセスのよい場所に位置し、市内だけではなく、遠方より時間をかけて飛行機で通院される方もおられます。
2013年8月に長崎県初のリウマチ・膠原病専門クリニックとしてオープン。1日あたりの来院者数は60~80名で患者さんの約9割がリウマチ・膠原病、そのうち約8割が女性です。
女性に受け入れられるデザインを意識した受付・待合室は「清潔感と高級感」をもった、明るくリラックスできる空間で、「おしゃれなカフェ」のような毎日でも通いたくなる憩いの場となっています。
同じ症状をもった患者さん同士が気軽に会話できる交流の場として重要な役割を担っています。
「関節リウマチは早期診断・早期治療がきわめて重要な疾患です」
「生化学や血算といった迅速性の必要な検査は院内で実施し、その日のデータで判断することで早期診断、早期治療につながることはもちろんですが、病気の早期発見のためには、患者さんが症状に気付いたときに、少しでも早く受診してもらうことが重用です。
受診しやすい環境・気軽に通えるクリニックがあることこそが早期発見のカギを握るともいえます。またリウマチ以外でも気軽に受診していただける存在であることが病気発見につながるとも考えています」
「また、患者さんの情報という意味では検査結果だけではなく、歩き方・表情等の患者さんの様子や診察前の採血等の時の患者さんとの会話 ″旅行に行ってきた″ ″孫が生まれた″等のライフイベントの情報が患者さんの日常生活を知る大切な情報となります。
スタッフが入手した情報は、すぐに電子カルテに入力されるので診察時には、すべての情報をふまえて患者さんと向き合うことができ、より患者さんと近い距離で接することができています」とのこと。
このような取り組みがレベルの高い診療に繋がっていると感じられます。
長崎県内の地域医療連携ネットワークシステムである「あじさいネット」を活用し診療情報を一元化(カルテ・画像の共有)することにより、基幹病院との連携も十分に図られています。
このような地域での病診連携によって外来の混雑を緩和し、地域全体での早期診断・早期治療につながっています。
まさに地域のリウマチ診療のレベルの底上げにつながっているといえると思います。
抗リウマチ薬によるリウマチの治療は骨髄抑制による白血球減少や貧血を引き起こす可能性があるため、しっかりとモニタリングする必要があり、少なくとも8週間に1回は血算測定の必要があるとのこと。
「リウマチの治療においては白血球5分類は必須です」と宮下院長。
メトトレキサートというリウマチのキーとなる薬やバイオ製剤が効きすぎるとリンパ球が減少し、感染のリスクが非常に高まるため、分類の意義は非常にある。そういう時は治療を弱めたり調整をする。
また、膠原病の中で「好酸球増多症」において治療方針を決めるためにも分類は必須とのことです。
「XS-500iはコンパクトでありながら白血球5分類が測定可能で、すぐに結果が出て非常に助かっている」とのことです。