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血液浄化療法

別名 blood purification

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 血液浄化療法とは,体内に蓄積した有害な物質を,体外循環技術を用いて除去することにより病態改善を図る治療法である..
  2. 腎不全に対する透析療法と特定の疾患に対するアフェレーシス療法とに大別されるが,いずれもバスキュラーアクセスの確保が必要となる.
  3. 持続緩徐式血液濾過透析(CHDF),持続緩徐式血液濾過(CHF)は循環動態が不安定な腎不全の他,多臓器不全,全身性炎症性反応症候群(SIRS),急性肝不全などの高サイトカイン血症に対して,サイトカイン除去目的にも実施される.
  4. 血液浄化療法を実施していない施設であっても,その適応については十分把握し,時期を逸することなく患者を転送することは非常に重要である.
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血液透析の適応

①急性腎不全
 薬物療法,栄養管理(十分なカロリーと適切な蛋白の投与)施行中に生じるコントロール不能な以下の③,⑦,⑧の病態あるいはBUN>80 mg/dL.
②慢性腎不全
③高カリウム血症:K 7.0 mEq/L 以上.
④低ナトリウム血症:Na 120 mEq/L 以下で体液量が増加している場合.
⑤高ナトリウム血症:Na 150 mEq/L 以上で体液量が増加している場合.
⑥高カルシウム血症:Ca 14.0 mg/dL 以上.
⑦代謝性アシドーシス
 pH<7.15 あるいはHCO3<15 mEq/L で大量の炭酸水素ナトリウムの投与が必要とされ,なおかつ体液過剰の場合.
⑧低酸素血症を伴う肺水腫
 上記の基準を満たすときにはすぐに透析専門医にコンサルトすべきである.各疾患の詳細についてはそれぞれの項を参照.
 注 :上記の④,⑤,⑦については血液透析により急激に補正を行うと種々の重篤な合併症(④→central pontine myelinolysis,⑤→脳浮腫,⑦→paradoxical CSF acidosis)を生じることがあるので,その適応は輸液でのコントロールが困難な場合にのみ選択される.
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