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カテーテル関連血流感染症

略称 CRBSI
別名 catheter-related blood stream infection

疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。

臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 血管内カテーテルに伴う感染症で,中心静脈カテーテルがその大部分を占める.
  2. 不必要なカテーテルは入れない.
  3. カテーテルは不要になればすぐ抜去する.末梢静脈カテーテルや動脈カテーテルも同様.
  4. CRBSI を疑えば即座に培養検体提出とエンピリックな治療を開始する.
  5. 転移性感染が生じていないか厳重に監視し,感染を疑えば迅速に対応する.
  6. ガイドラインを参考にしつつ,ローカルファクターを踏まえ対応する.
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診断

 カテーテルが挿入されている患者の感染巣の明らかでない発熱は,CRBSI を疑う.カテーテル刺入部の発赤や腫脹は,その所見があればCRBSI が強く疑われるが,その所見がなくても除外はできない(感度が低い).
 細菌学的検索のため以下の検体を提出する
  1. ①抜去したカテーテルの先端培養*3
  2. ② 刺入部に感染徴候がある場合にはその膿のグラム染色と培養
  3. ③ 血液培養2~3 セットのうち1 セットは該当のカテーテルから採取してもよいが,コンタミネーションやカテーテルへの菌の定着を判断するため必ず直接穿刺による血液培養も同時に提出すること.
  4. *3単なるカテーテルの抜去や,入れ替えの際(すわなちCRBSI を疑う状況でない場合)にルーチンでカテーテルの先端培養を提出するのは無用である.

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