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腰背部痛

別名 low back pain

疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。

臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 腰背部痛は,脊椎や傍脊柱筋などの筋骨格系に由来するものと,内臓疾患に生じた関連痛とに分けられる.
  2. まず内臓疾患の除外を行う.次に急性・慢性にかかわらず,red flags(危険信号)を示す重篤な脊椎疾患が疑われる腰痛,神経症状を伴う腰痛,非特異的腰痛をトリアージする.
  3. Red flags が認められる腰痛,神経症状を伴う腰痛,または一定の期間(4~6 週間)の保存的治療にもかかわらず腰痛が軽快しない場合には,画像検査が推奨される.
  4. 神経症状が持続する腰痛に対しては,MRI での評価が推奨される.
  5. 腰痛患者に対して画像検査を全例に行うことは必ずしも必要でない.
  6. 急性・慢性のどちらにおいても,「レッドフラッグ」に該当した患者には,画像検査や血液検査をして,「重大な脊椎病変」がないかどうかを調べることが推奨される.
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診断のアルゴリズム

①問診
 経過は急性(急激/緩徐)か,あるいは慢性か,発症の誘因,外傷歴,痛みの性状(安静時痛,運動時痛,夜間痛,進行性など),随伴症状(発熱胸痛腹痛嘔吐,血尿,体重減少,下肢の痛み,痺れ,間欠性跛行,膀胱直腸障害など),年齢,職業,既往歴,ステロイドなどの内服歴,女性の場合,月経との関連の有無
②診察所見
 外傷痕,発赤や帯状疱疹などの有無,臀筋・下肢筋の萎縮の有無,腰背部(胸腹部も併せて)の圧痛・叩打痛の有無,脊柱の疼痛性側彎や前後屈制限の有無,足背動脈の触知,深部腱反射,徒手筋力テスト,straight leg raising(SLR)テスト,知覚検査,直腸診での前立腺圧痛や炎症・ダグラス窩の炎症の有無,肛門括約筋のトーヌスなど
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