胆嚢ポリープ(胆嚢隆起性病変)
別名 | gallblader polyp |
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
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Clinical Chart
- 胆嚢ポリープは,無自覚症状で健診などの機会に腹部エコーによって発見される.健常者の7.8~9.6%に見出される.
- 日常臨床で鑑別すべき胆嚢隆起性病変は,①コレステロールポリープ,②胆嚢腺腫,③胆嚢腺筋症,④胆嚢癌の4つである.これらの鑑別は,腹部エコーと造影CTの2つの画像診断で80%以上診断ができる.
- 胆嚢隆起性病変の大半はコレステロールポリープをはじめとする良性疾患である.
- 胆嚢腺腫などの一部に胆嚢癌移行例があるため,フォローアップが重要である.
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診断
- ①消化器症状:悪心・嘔吐,右季肋部痛・不快感,黄疸などをチェックする.
- ②腹部エコー(図1):最も鋭敏.有茎性か否か,表面は平滑か否か,サイズ,エコーレベルなどから良性か悪性かの判断をする.
- ③X 線 CT:鋭敏さではエコーに劣るが,dynamic 撮影により,良悪の鑑別に役立つ.
- ④超音波内視鏡(EUS):胆嚢隆起性病変の診断上最も高い診断能を有する.EUS の適応を表1に示す.
- ⑤血液検査:胆嚢隆起性病変に特異的な血液検査はない.CEA,CA19-9 を含む,末梢血・血液生化学検査をしておく.
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- 表1 胆嚢隆起性病変における超音波内視鏡(EUS)の適応
- 表はPC版サイトをご覧ください