IL-2
IL-2
別名 | インターロイキン-2 |
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臨床的意義
- 全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患,免疫不全症,リンパ球系腫瘍などの病態解析の研究には有用であるが,疾患における血中IL-2値の意義が確立していないため,臨床検査としての価値は乏しい.
- 研究室レベルの検査として,血液から分離したリンパ球を,PHAやCon-Aなどのマイトジェンを添加して培養し,その培養上清中のIL-2濃度を測定することにより,T細胞機能を評価する方法がある.全身性エリテマトーデス,関節リウマチ,AIDSなどで低下することが報告されている.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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12pg/ml以下(参照値)
変動要因 - 異常値を呈する場合
-
診断における血中IL-2値の意義は確立していない.
- 変動要因
- 予想外の高値の場合は,患者血清中のリウマトイド因子によるELISAの偽高値の可能性を検討する.もしくはIL-2依存性増殖を示すCTLL-2細胞株などを用いたバイオアッセイを行う.
( 東田修二 )
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