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潜血反応(便)

潜血反応(便)

別名 グアヤック法(guaiac method),o-トリジン法(orthotolidine method),便潜血反応

臨床的意義

  • 消化管の潰瘍性機転を引き起こす疾患や,癌の診断・治療経過観察の補助検査として本検査を実施する.
  • グアヤック法は希釈血液1万倍まで陽性とされ,50~100万倍まで陽性とされるo-トリジン法より鋭敏ではないが,食物や薬物に影響されることが少ないとされる.
  • 一般に胃・十二指腸潰瘍の出血は大量だが持続せず,胃癌大腸癌の出血は微量であるが持続的とされ,反復検査して判定する.
  • 化学法は,測定にあたり3日間の食事制限が必要であり,近年,食事制限の不要な免疫法が主流となりつつある.化学法では剤投与による偽陽性,ビタミンC投与による偽陰性があるので注意する.
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基準値・異常値

基準範囲
陰性
陽性

寄生虫感染、  原虫感染(赤痢アメーバなど)、  細菌性大腸炎(赤痢,カンピロバクター,病原性大腸菌など)、  痔疾、  消化管の潰瘍性出血(潰瘍,癌)、  腸結核

消化管の潰瘍性出血(潰瘍,癌),寄生虫感染,細菌性大腸炎(赤痢,カンピロバクター,病原性大腸菌など),腸結核,原虫感染(赤痢アメーバなど),

次に必要な検査
免疫学的方法(RPHA,EIA,免疫クロマト法など)で確認し,X線検査,内視鏡検査へと進める.
( 伊藤機一 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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