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エステラーゼ染色

エステラーゼ染色

臨床的意義

  • 普通染色やペルオキシダーゼ染色(または脂肪染色)所見では,鑑別困難な症例においてエステラーゼ染色により判別可能となる場合がある.
  • 標本を観察することにより,異常前骨髄球が普通染色で単球様に見えることがあり,N-ADCLA染色で強陽性,α-NB染色で陰性を示すことから判別可能であり,さらに,好酸球増多を伴うM4では,正常好酸球ではN-ADCLA染色では陰性であるが,陽性を示すことが多い.
  • したがって本検査は,急性白血病が顆粒系か単球系かの鑑別(FAB分類のM2,M4,M5bの鑑別)およびペルオキシダーゼ染色または脂肪染色において陰性芽球性白血病のときに用いられる.
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基準値・異常値

次に必要な検査
  • 必要に応じ血清および尿リゾチーム(ムラミダーゼ)の測定:M4(骨髄単球性白血病)では正常の3倍以上の増加を示す.
  • 染色体分析,モノクローナル抗体を用いた表面マーカーの検索.
( 桑島 実 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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