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遊離プロテインS

遊離プロテインS

別名 free PS,遊離プロテインS抗原量

臨床的意義

  • 先天性プロテインS欠乏症(タイプⅠ,Ⅲ)において,遊離プロテインS抗原値は減少している.ネフローゼ症候群においては,尿中に遊離プロテインSが漏出し,血中C4b結合蛋白質が増加するため,遊離プロテインS抗原値は減少する.
  • 深部静脈血栓症,表在性血栓性静脈炎などの多発性血栓症の原因としてプロテインS欠乏症を疑い,サブタイプを確認するときに検査を行う.
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基準値・異常値

基準範囲
60~150%
変動要因
低値

DIC、  SLE、  ネフローゼ症候群、  肝細胞障害、  経口避妊薬常用、  重症感染症、  先天性プロテインS欠乏症、  妊娠

低値

先天性プロテインS欠乏症(タイプⅠ,Ⅲ),肝細胞障害,ネフローゼ症候群,SLE,重症感染症,DIC,経口避妊薬常用,妊娠

次に必要な検査
先天性プロテインS欠乏症を疑うのであれば,患者の家族歴(できれば家系内調査も)を参考にする.先天性プロテインS欠乏症のサブタイプを,プロテインS活性プロテインS抗原量を参考に決める.
変動要因
( 腰原公人 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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