血液比重
血液比重
臨床的意義
- ヘモグロビン濃度を簡易的に知り,主に貧血を簡単にスクリーニングできるが,現在では街頭での輸血のための供血者の適否に利用されているにすぎない.
- 輸血の供血者のスクリーニングには,1.052以上が採用されているが,その全血比重がヘモグロビン濃度に換算しておよそ12g/dl以上,ヘマトクリット値にして37%以上に相当するからである
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基準値・異常値
- 基準範囲
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男性1.055~1.063,女性1.052~1.060
変動要因 - 高値
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赤血球増加症、 脱水
脱水,赤血球増加症
- 低値
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各種の貧血、 水血症
水血症,各種の貧血
- 次に必要な検査
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正式な分析法により血液一般検査を実施する.
- 変動要因
- 水血症や脱水がないかどうかを身体所見と併せてみる.
- 比重液の調整をチェックする.比重液の温度は25℃とされており,温度の高低により変動する.
( 桑島 実 )
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