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乳酸デヒドロゲナーゼアイソザイム アノマリー

乳酸デヒドロゲナーゼアイソザイム アノマリー

別名 LD(LDH)アイソザイムアノマリー

臨床的意義

  • 次のようなとき本検査を実施する.
    1. LD総活性が他の検査データ,臨床所見にそぐわない高値,もしくは低値を示すとき(多くの場合,持続的な高値・低値).
    2. アイソザイムパターンに異常が認められたとき.
  • LD-Ig複合体,失活因子が存在するから,肝疾患や自己免疫疾患を考えるという強い因果関係はないので,これらによる異常なアイソザイムパターンやLD活性値を病態によるものと誤判定をしないことが大切である.
  • Hサブユニット欠損症は特に臨床症状はないが,Mサブユニット欠損症は,運動後のミオグロビン尿症,分娩障害,皮膚の特異的な発疹を示す.
  • 過剰バンドがあれば,溶血検体もしくは腫瘍の存在を疑う.LD6の存在は,重篤な肝細胞傷害や予後の悪いことを示す指標である.
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基準値・異常値

基準範囲
陰性(アノマリーなし)
変動要因
異常値を呈する場合

悪性腫瘍、  肝疾患、  自己免疫疾患

LD-免疫グロブリン複合体は肝疾患,自己免疫疾患,悪性腫瘍などに多いが,健常人でもまれに認められる.

次に必要な検査

アノマリーの原因解明後,定期的なLD活性測定で対応する
変動要因
原因は複数あることを認識し,免疫グロブリンとの複合体のほか,先述した他の原因を追及する.
( 前川真人 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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