プライマリケア Primary Care

sysmex

検査項目スピード検索

リゾチーム

リゾチーム

略称 LZM
別名 ムラミダーゼ,ムコペプタイド,グリコヒドロラーゼ

臨床的意義

  • 次のような場合に本検査を実施する.
    1. 単球性白血病の診断.
    2. 尿細管障害の指標.
  • 単球性白血病において,血中・尿中で増加する.
  • 血中ではほかに肝疾患や潰瘍性大腸炎で増加する.潰瘍性大腸炎では急性期には便中でも増加している.
  • 尿中での増加は尿細管障害の指標になる.これは,リゾチームの分子量が14,400と小さいため腎糸球体を容易に通過して近位尿細管で再吸収されるが,尿細管障害により尿中への排泄が増加するためである.
  • 癌に対する宿主の耐性のマーカーとしても使用される.
詳細を見る

基準値・異常値

基準範囲
  • 〈血清〉3.4~8.6μg/ml
  • 〈尿〉1.0μg/ml未満(正常は本来感度以下)
  • 〈便〉16.0μg/g以下
変動要因
高値

肝疾患、  単球性白血病、  単球性白血病、  潰瘍性大腸炎、  尿細管障害

  • 血中:単球性白血病,肝疾患,消化器疾患など
  • 尿中:単球性白血病,尿細管障害
  • 便中:消化器疾患(潰瘍性大腸炎など)

次に必要な検査

血液疾患の検査(血液検査),腎疾患の検査.
変動要因
全血の室温保存では上昇傾向が認められるため,2時間以内に血清分離すること.
( 前川真人 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

お問い合わせ サイトマップ
個人情報の取り扱いについて ご利用に際して
会社概要
PAGE TOP